図書館の大魔術師 最新話 感想 14話 前編 村へと帰ったシオ、これからの未来について考える・・・

14話前編あらすじ

シオの故郷、アムンの村で学校の卒業式が行われていた。
卒業生の代表として呼ばれたのはシオ。
その後、シオと村の子供たちが話している場面へ。
皆、学校を卒業したあとの将来についてすでに見据えているようで
思い思いの夢を語っていた。
シオの夢は司書ではないのか、姉にそして友人にも問われるが
うまく答えることができないでいた。
そんな中、村の皆が司書にならないならとさまざまな道をシオに
指し示す。
教師、商人、学者、魔術師、小説家、探検家などなど・・・
改めて自分にはいろいろな道があることを再認識したシオ。
そしてかつて言われた姉の言葉を思い出す。

とにかく一生懸命がんばること、将来役に立つかは分からない。
でも闇雲にがんばって積み上げていって、いつか後ろを振り返れば。
どこまでも見渡せる世界が広がっている。

シオはずっと努力を続けてきたからこそ、さまざまな道が開けたことを
感じ、だからこそ本のために生きたいと改めて思った。

そしてそんな中、突然図書館から司書試験の合否通知が届く。

14話前編感想

図書館の大魔術師、14話前編の感想です。

引用:図書館の大魔術師より

上の絵は幼いシオ、そしてティファと思われます。
ティファって誰?って思う方もいるかもしれませんが、シオの姉の名前です。

図書館の大魔術師1巻に記載されていますが、彼女が9歳、シオ0歳のときに
旅路の果てにアムンの村へたどり着いたようです。

シオの姉といえば、シオを溺愛していて、シオを世話することに生きがいを
感じているといった描写がされていましたが、それについては本当にシオが
生まれたときから変わらないことだったことが分かります。

今回の感想では、このシオの姉についてもちょっと考えてみようかと。

・まずなぜティファとシオは旅に出たのか?
⇒推測ですが、やはり民族問題かと、シオに色濃くでているホピ族の容姿が
 周りの反感を買い、逃がすように両親あたりがティファに頼んだのかも?
・そもそもティファとシオって本当の姉弟?
⇒これは微妙ですよね、そもそも容姿がかけ離れていますし。
 異母兄弟、異父兄弟ならありえると思いますが・・・。
・なぜここまで献身的にシオに尽くすのか?
⇒ 理由は不明です 。
 ただ姉というよりは作中の反応を見ると母のようにも感じられますね。
 事実シオにとっては育ての母みたいな存在でもありますが。

うーん、現段階では正直まだ分かりないことだらけです。
ただ、今後シオが自分の生家を知る機会が訪れたとき、
なぜティファがシオをつれていかなければならなかったのか
分かるときがくるかと思います。ティファ自身の口から聞けるかな。

というか、シオはアムンを故郷と思っているのだろうか?
両親については、ティファから少しは聞いてるのかな?
たぶん知らない聞いていないような気がしますが、ちょっとそのあたり気になりますね。

そしてシオ、司書試験が終わってアムンの村に帰ってきましたが・・・。

司書試験の出来がよくなかったため、自分は落ちただろうと思っているらしく
落ち込み、これからどうしようかと悩んでいました。

学校を卒業して、シオの周りでは皆それぞれ思い描く将来を語っています。

そんなみんなを笑顔で眺めているシオですが、自分の将来について内心思い悩んでいるようです。

都に出て、自分の能力が通用しなかったことに対してやはり力不足を痛感しているのでしょうね、また司書試験は受けるのにも多くのお金が必要ですし。
旅費と受験料で今のシオの1年分の給料とのことです。そりゃ悩む。

また、セドナに本を返そうとしたのですが、会わせてもらえなかったようです。
シオは知らないと思いますが、セドナはだいぶえらくなってしまいましたからね・・・。

ただ、そんな悩んでいるシオに対して村の皆が集まり様々な道を示してくれました。

学校の教師、商人、学者、魔術師、ガナン石工店(シオが現在勤めている所)、小説家、探検家などなど・・・

幼馴染のサキヤちゃんも「シオと一緒に図書館で働きたいな」と言ってくれます。
この表情がまたいじらしくて、サキヤのシオに対する恋心が見えて甘酸っぱい感じです。

ただそれだけたくさんの道が開けているのは、これまでシオが努力を続けてきたからこそなんですよね。
かつてシオが学校で虐められていたころ、姉に「学校に行きたくない」と相談しました。
勉強なんてしなくても働けるよと。

引用:図書館の大魔術師より

上はシオが働きたいと相談したときのティファですね。
シオを大切に思っているティファにして思えば、落ち込むシオを見て
正直心配で仕方なかったと思います。
ただ、ティファをそんな不安を押し殺して、シオにこう言いました。

勉強は素晴らしいこと。最初はよく分からないし
確かに全部が役に立つことじゃない。大人になっても結局は使わないことも多い。
でもそのよく分からないものの中に、楽しいものがたくさんある。
そしてそれは一生懸命やってみないと見つけられない。
だから何でもいいから一生懸命まずがんばってみる。
いつかなりたい自分ができたとき、一生懸命だった分だけ道ができている。

これは現代でも同じですよね、何で学校行くの?みたいな質問に対する
ひとつの答えです。

図書館の大魔術師は、ガナンの親方とかティファとか登場する大人たちが
しっかりとした考え方を持っていて、歩んできた人生の時間を感じられる
ので見ていてとても面白いんですよね。
結果的に登場人物たちがどんどん魅力的になっていくので、泉先生上手いなあ
って毎回思ってしまいます。

そして最後の締めに司書試験の合否をつげる配達員の人が到着したところで
今回はお終いとなりました。

メタ的に考えると、シオはおそらく司書試験に受かっていると思われますが
どうなるのか。
楽しみですね!

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